マークシート式の本質⇒消去法

大学共通一次試験以降,国主導のマークシート式テスト(以下,マーク式)がスタートして約半世紀.今やマーク式はシッカリと世に定着しました.

テスト採点の公平性・迅速性により業務量が削減され,出題量確保・知識量測定が可能となったようですが,果たして子ども(60代以降の大人含む)の学力の中身はどうなんでしょう?

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■ テストを実施するからには正解はなければなりません.もちろん「正解群をあらかじめ必ず明示して解かせる」という意味ではありません.

しかし,マーク式は「正解を含んだ選択肢設定」を取り入れなければ成り立たない方式です.

          毎日新聞 みんなの広場(’24.5.6)

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上記投稿文で赤傍線部分で主張していることは以下のとおりです(’23 大学共通テスト国語第1問の設問2).

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<消去法一例>

a) 冒頭赤線部分:病気の症状が①②は④⑤と比較して具体性に欠ける

b) ガラス障子紫線部分:④「装置」に違和感があり,⑤「内と外が視覚的につながる」の表現がやや短絡的な言い方に感ずる

c) 本問は配点が高いと予想される設問(実際7点.全体を通して配点は2~8点).すると,出題者は端の選択肢①⑤を正解としない可能性が高い

以上,総合判断して,③が妥当だろう(実際に正解).

⇒ この対応(解き方)はまったくの”邪道”

解答者が悪いのか?

⇒ いやいや読解力・思考力の深まりが測れない出題形式にこそ目を向けるべき.受験者は必死であり,そもそも出題側ではありません.

■ 次は,ある地方紙面で見つけた「悩まされる」クイズです.

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■ 制限時間は3分というクイズですが,いかがでしょう.この手の問を何の苦もなく,すいすいと解くヒトもいるようです.

「何を苦労しているの?すぐ分かったよ」← アッタマに来ますね.

■ あるヒトの進め方(一例)

”どれか一つは正解”であることを前提に

①A~Dの違いを見本と比べていく

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ダ円形部分の違いから,{A,C}と{B,D}2群に分けられる

⇒ とんがり先の長さを見本と比較して{A,C}は却下

ダ円形部分を見本と比較

⇒ D が却下

よって,Bが正解である.

以上,消去法をフル活用して解いてみました.目的が教育でなく,クイズだから許容されるかと.

<まとめ>

マーク式テストについて

①正解が選択肢(数学以外は4択が多い:正答率25%)の中にあることから,システム自体が「正解にたどり着く要領のよさを助長する」宿命にある.

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⇒ この”小賢しい知恵”は創造的な思考力とかけ離れており,これが半世紀も続いているとなると学校・子どもたちは・・・

②各大学の個別試験(二次試験)は記述式が多いから,マーク式で不足な分は補われているとの反論もありそう

⇒ 国公立大学入試については,受験者数減少もあって,一次のマーク式結果が合否をかなりの確率で決定的にしている.特に,文系学部,とりわけ教育系学部ではその傾向が顕著であり,生徒・学生に「マーク式思考」が深く染み込んでいる.

⇒ 数年後,マーク式思考に染まった若き教員が学校に着任する・・・正に「悪循環」

<補足>

■ 世は正解のない時代!とは昨今を言い表すコトバの一つ.そんな中,青年の将来に大きく影響する大学入試で,正解をあらかじめ明示する出題形式を国が半世紀も続けてきた負の影響を冷静に見直す時期です.「失われた○○年」等々とカンケーないでしょうか?

■ 次回テーマは「マークシート式の本質 ⇒ 誘導の極み」(予定)です.

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