全国学テに学力保証の視点を!

全国学テがスタートしたのは2007(平成19)年です.賛否両論も含めていろいろな声(評価)が出ております.

意義・目的の一つに「・・・学校等が広い視野で教育指導等の改善を図る機会を提供することなどにより,一定以上の教育水準を確保する」(’06専門家検討会議報告)とあります.

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■ この「一定以上の学力水準」についてやや粗い解釈になりますが,出題した問を通して

①学力保証の具体を示す

②授業カイゼンを図る

という国からの強いメッセージを感じます.

■ 授業の充実を図るための一手段がテストであり,テストを授業カイゼンの柱に据えることは本末転倒でしょうが,現実を踏まえた対応なのでしょう.

例をあげます.

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■ 「これが問題なの?」「これじゃテストにならないでしょ」と首を傾げる向きも多いと思います.

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■ 当時,たまたま別件で取材に来ていた韓国のTVクルーと話す機会があり,韓国の子どもなら正答率何%くらいですか?と尋ねたら,「これですか?100%でしょ!」と「即答」された記憶が残っています.

しかし・・・

<全国正答率>

(1) 83.1%     (2) 55.7%

(1)も決してナットクできる結果ではなく,(2)にいたっては「絶句」でした.

■ 本問の構成は

(1)・・・分子12m>分母3m の場合を確認

(2)・・・分子6m<分母12m の場合と比較

となっており,順を追って思考が進む「配慮」をしながら作問されています.

にもかかわらず,(2)は正答率が6割にも達していません.実に10人のうち約4人強の子どもは,1/2 の意味理解がなされていないワケです(仮に,6÷12=1/2 と計算できたとしても).

この結果は全国に大きなショックを与え,各地・各学校では分数の意味理解により重点が置かれ現在にいたっています.

実際,その後,教科書にも同趣旨の問や記述が掲載され,全国学テの「メッセージ性」がうかがわれる例です.

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■ 全国学テの是非は別として,その結果活用の重要性は関係者のほぼ全員が賛成すると見ております.

しかし,先述した「・・・各地・各学校では分数の意味理解により重点が置かれ・・・」ですが,学テ結果の活用がこのママで終始するならば,抽象的で評価のしようがありません.

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■ 全国学テは毎年4月中旬ころに実施されます.

卒業まで半年以上あります

P小学校(架空)では6年生100名がおり,本問(分数)について約40名が不正解だったとします.

■ P小学校の対応は以下のとおり

中高における学びを見越すと分数必要・必須領域と判断し

40名の児童を対象として,分数理解に特化した補充学習を卒業時まで適宜実施する

40名全員の分数理解を見届けて中学校へ送るべく,保護者にも理解を求める.場合によっては教育系学生や保護者にも指導協力を求める

■ 全国学テの活用 ⇒ 即,次年度の検査学年(小5,中2)に目が向きがち.このスタンスが学テ事前対策等の非難や冷やかしが生まれる元凶

⇒ 学テ検査終了して克服課題が分かった子どもたちにこそ卒業ギリギリまで学力保証の取り組みを堅持していくこと,この姿勢&サイクルが信頼に繋がります.

<補足>

■ 例年,物議を醸している全国学テの「事前準備」ですが,上述したように「事後ケア」が原則と考えます.

⇒ もっとも保護者の立場からすれば事前だろうが事後だろうが我が子の「理解」に繋がるのであればどっちでもよい話です.

■ 次回テーマは「dy/dx=dy÷dx はどうして?」(予定)です.

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